2016年3月21日月曜日

acotaさんのバングル

装身具作家acotaさんの作品展「のぶどうの季節に会いましょう」でお願いしていたバングルが届きました。

作品はどれも素敵だったのですが、このバングルを見て、自分で作った烏龍茶を淹れるとき、腕にこのバングルがあったらとてもいいなぁと思って注文しました。
作品展の様子

この作品展は、自然豊かな場所から大阪へ拠点を移され、少し閉塞感を覚えていたときに道端で出会った「のぶどうの実」がテーマでした。
のぶどうの実の美しさに触れ、ここにも自然はあふれているのに、自分が勝手に息苦しさを感じていただけだと気づき、また創作をはじめることができたそうです。
やりきれない思いでいっぱいになった時に身につけている装身具がふと目に入り、それがその人の心を軽くする「のぶどうの実」となることができたら…と願って作られた作品展でした。
acotaさんが見つけたのぶどうの実

のぶどうの実と山牛蒡の実で大切に留められた包みを開けると、

acotaさんがのぶどうを見つけたときのときめきがそのまま紡がれているバングルがあり、

裏地の藍の滲みも素敵で、感動と感謝で胸がふるえました✨
裏地

のぶどうのときめきと、石のきらめきと、お茶の最後のひとしずくが重なるように、お茶を淹れていきたいと思います。

こちら側もいい✨

裏地もいい✨

裏地にのぶどうの実と山牛蒡の実を結んでも素敵✨

acotaさんの他の作品を重ねてもいい✨

2015年12月5日土曜日

春日 麻処さあさと古学び

麻処さあささんは麻のある暮らしを目指して春日に移り住まれ、自然とともに生活されています。

お味噌作り


桑茶作り

田植え

薬草に詳しい兵蔵さんのお話会

草木染め

大麦

麻畑

稲刈り

さあささんの周りには春日に縁があり移住してきた面白い若者がたくさんいます。
アトリエのの あやちゃんとパートナーのもと君、Temptation glass(トッシー)ピネル工房福ちゃん一家、梅ちゃん源ちゃん一家が私が特に仲良くさせてもらった人たちです。

そのメンバーで「春日古学び」という活動が始まりました。

きっかけは大西暢夫さんの映画『水になった村』の自主上映会と麻の糸うみ、郷土料理からしそうめんの試食を合わせたイベントを皮切りに、春日に伝わる古くからの知恵を学んで行く会がはじまったことでした。

衣食住にまつわる古学びの機会をたくさん作られているので、ぜひ行ってみてください!

里山で暮らそう、と決心したとき、移住先について、どこがいい、という希望はありませんでした。
知り合いのいる場所や気になった場所、ご縁のあった場所にWWOOFやトライアルステイをしながら色々と回ってみようと思っていました。
失業保険受給が終わっても、例えば小豆島のオリーブ摘みや愛媛のみかん収穫など、働きながら暮らせる場所がたくさんありそうだし。
…という話を春日でしていたら、「ほとんど家にいないんやったら家賃もったいなくない?うち元々旅館だったから二階4部屋余ってるし、荷物ここに置いて移住先探したら?」と、梅ちゃんが言ってくれました。

梅ちゃん家からの眺め

春日は日本にほとんど残っていない在来種の茶畑が点在し、ほとんどの農家さんが農薬を使っていないという桃源郷のような場所で、麻処さあささんや古学びメンバーも素敵で面白い大好きな人ばかりで、申し分ない候補地でした。

でも、春日にいる時、いつもその素敵な空間にいさせてもらっている、という思いがぬぐえず、ここに暮らす自分ではなく一時滞在するイメージしか持つことができませんでした。

だから、梅ちゃんがシェアの申し出をしてくれてとっても嬉しかったのだけど、一度春日に拠点を移して、他に移住先を探し、数か月で春日を出て行く、という未来を想像したら胸が痛みました。

それなら、はじめからどこかに移住してしまって、春日にはこれからも薬草教室や古学びの時に来るまれびととして立ち寄る方がいいと思いました。

その少し前に岡本よりたかさんの「ベランダから始める自然栽培」セミナーへ行って、種はその土地の一年間の気候風土を記憶する、だから自家採種したものを食べることで、四季それぞれに合わせて身体を整えてくれる、という話を聞きました。

春日でその話をしていたら、麻処さあさの龍治さんが、水もその土地の記憶を持って流れているから、水道水ではなく山の水や湧き水を飲むといいという話をしてくれました。

種と水の話を聞いて、移住先の第一候補地は自分が産まれ育った九州となり、山香と出会ったのです。

自然と共に暮らすさあささんと古学びのみんなの生活を体験させてもらったお陰で、これからの自分のライフスタイルを想像することができました。
本当にありがとうございます!

薬草教室もあることだし、春日にはこれからも通います( ´ ▽ ` )ノ

今後とも、よろしくお願いします。


春日モリモリ村 薬草教室

ヨーロッパではかかりつけのハーブの薬剤師さんがいて、病院で行くほどではない身体の不調はそこでお茶や塗り薬などを調合してもらうのだそう。

そういえば台湾や中国、韓国でも、漢方が生活に浸透していて、コンビニではペットボトル入りの漢方茶が売られていました。

月経後の補血に飲む四物飲の棚

日本だけが西洋医学と民間療法が分断されていて、どちらかを信じる人はもう一方を敵視しているような気がします。
どちらにも得意不得意分野があるのだから、他の国同様いいとこ取りをしていったらいいのに!
両者の融合は、個人の考え方は民間療法寄りで、西洋医学を学び看護師として働く私のこれからの課題でもあります。

日本のハーブ、薬草にも興味を持って調べていると、岐阜と滋賀にまたがる伊吹山という薬草の宝庫があることを知りました。

岐阜に関ヶ原、という地名があります。
関ヶ原より東を「関東」、西を「関西」と呼ぶのだと知った時は驚きました。
関ヶ原は日本のちょうど真ん中に位置し、そこにそびえる伊吹山は北日本で育つ植物の南限、南日本で育つ植物の北限で、伊吹山固有の植物もたくさんあるそうです。

伊吹山の麓にある春日モリモリ村で、岐阜薬科大学の名誉教授 水野瑞夫先生が月に一度薬草教室をされていると知り、4月からその薬草教室に通いはじめました。

水野先生の授業は化学式などが出てきて難しい部分もあるけれど、配られるレジュメにはそれぞれのテーマに沿ったものがまとめられているし、野外活動や調理実習も面白かったです。

藍の回

キハダ剥き

藍の生葉染め

コンニャク作り

薬草教室HPで毎月の授業内容が確認できます。

薬草教室があり、友達もいるので(麻処さあさと古学び)、私は大分に引っ越してからも春日に通います( ´ ▽ ` )ノ

西垣一川さんの書道のお稽古

漫画『とめ、はねっ!』を読むと、書道とは他の道と同じように、先人の型を学んで守破離していくものだと思いますが、一川さんははじめから書きたいものを書かせてくださいました。

自分で墨を入れた帯をお召しの一川さん

「いろはにほへと」

空中茶屋メニュー

屋号

牛乳と墨で五山の送り火

喫茶去=「お茶を一杯いかがですか?」

たくさんの方々にお逢いして支えられてきました。
新天地でもたくさんの方々とご縁がありますように、と、大分出発前の最後のお稽古でこの字を書いてくださいました。

お稽古前後に季節のお菓子とお飲み物も出していただき、毎回楽しく素敵な時間をありがとうございます!

今後ともよろしくお願いいたします。

甘夏ハウス さや食堂と空中茶屋

さや食堂さやちゃんと出会ったのは、2013年の春頃、鹿ヶ谷のシェア飯の場でした。

当時、大原のせぼらびファームからその日届いた食材を見て、その場にいる人が料理し食べ割り勘するというシェア飯。

そこで出会い、意気投合して、シェア飯以外でもよく会うようになりました。

そのさやちゃんが、2015年4月より
浄土寺のイベントスペース甘夏ハウスで毎週火曜日にベジタリアン料理の食堂をはじめることになり、食事と飲み物を一人で出すのは大変だから、と、飲み物を出さないかと誘ってくれたのです。

大好きなみかちゃんが縫ってくれた二人の屋号

4月、私はちょうど晴子さんにハーブのことを学び、伊吹山の薬草教室に通いはじめたところで、5月には一子さんに烏龍茶の作り方を学ぶ予定でした。

お客さんにお茶をお出しする準備ができるかできないかという頃から毎週火曜日にカフェを開くという、とてもいい機会をいただけたこと、ほんとうにありがたかったです。

誘ってくれたさやちゃん、




甘夏ハウス主催の葉月ちゃん、



2階にアトリエを持つ玲子さんとシモンくん、

よくイベントをさせてくれた近くのホホホ座山下さん・瑞花さん、二階の松本さん、三人目のホホホ座員100000t加地さん、



来てくださったみなさま、
本当にありがとう!!!

茶メニューは書道家一川さんのお稽古で書きました。

これからも京都に立ち寄る際は空中茶屋続けていきますので、よろしくお願いしますm(_ _)m

余談ですが、「空中茶屋」という名前は、屋号を付ける必要性にかられて、大好きなFishmansのアルバム名より付けさせていただきました。

「喫茶 魚男」を止めてくれたさやちゃん・葉月ちゃん、ありがとう。

さや食堂 Twitter
甘夏ハウス Twitter