元々台湾の烏龍茶の香りと味が好きでした。
お茶屋さんで茶器も購入し、自分なりに飲んで楽しんでいました。
ある日「茶絲道」のチラシを見かけて、堀口一子さんという茶人が「自然茶研究会」として自作の烏龍茶を飲み比べる会をされていると知り、参加しました。
そこで出された、去年一子さんが手摘み手もみし作られたという烏龍茶の美味しさに感動し、新茶の時期に行われる烏龍茶作りのワークショップに参加を決めました。
一回目は滋賀 比良の鹿垣(ししがき)という獣界と人間界を分かつ石垣に自生している在来種の茶葉で作りました。
午前中に茶の新芽を摘みます。
「新しい命をもらっているのだという感謝の気持ちで一つ一つ摘んでいきましょう。」と、一子さん。
プチ、プチ、と、一つ一つ摘むこと自体に喜びを感じました。
摘んだ茶葉を日光に当て、発酵させます。
日陰に移動し、さらに発酵させます。
中国では烏龍茶のことを「青茶」といいます。
これは葉っぱの色を指し、「緑茶」は無発酵、「紅茶」は完全発酵、「青茶」はその中間の半発酵で、台湾や中国では発酵度合いが何%であるか数字で表されます。
前日は日光があまり出ていなかったので、新芽ばかりで無発酵の緑茶を作られたのだそうです。
茶葉を揺すって目に見えないくらいの傷をつけ、さらに発酵を促します。
茶葉が青くなったら火をいれて発酵を止めます。
茶葉を手ぬぐいに入れ、何度も何度も揉んでいきます。
とても根気のいる作業。
力まかせに揉むと茶葉の繊維が崩れてしまうので、いい塩梅で揉まなければいけません。
「お茶を摘むとき、発酵させるとき、揉むとき、どの様な気持ちでどのような姿勢で行うかがお茶の味としてでてきます。しんどいな、と思いながら作業するのと、いい匂いだな、かわいいな、と思いながらするのでは、できあがりが全く変わってくるんです。」
という言葉の通り、最後に乾燥のための火入れをして出来上がった烏龍茶はそれぞれ違った香りや味わいを持つものとなりました。
小学生の女の子が作ったものが理想的な仕上がりで、お茶請けと一緒にみんなでいただきました。
柚の木の近くの茶葉や日当たりのいい茶葉、日陰の茶葉など、それぞれ発酵させます。
素敵で美味しいお昼ごはん。お茶の新芽の天ぷらもいただきました。
今回は天気が悪かったので、日光萎凋(発酵)がなかなか進まず、十分に揺することで発酵を促しました。
生えていた場所ごとにお茶を試飲。
手間がかかるけれど、美味しい烏龍茶を自分で作れるということを教えてくれた一子さん。
数回ひらかれたワークショップに二度参加できて、それぞれ天候や場所による違いを学ぶことができてありがたかったです。
今後も自然茶研究会に参加していきたいと思っているので、よろしくお願いいたします。
堀口一子さん Facebook
アトリエミショー茶道のページ
今後も自然茶研究会に参加していきたいと思っているので、よろしくお願いいたします。
堀口一子さん Facebook
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